近視の人は1度くらいは思ったことがあるでしょう。メガネ、コンタクトの煩わしさから解放されたい!裸眼で過ごしたい!と
その方法としてもっともポピュラーなのがレーシック。
そしてもう1つ。
レーシックとは違い、あまりメディアで取り上げられてはいませんが、特殊なコンタクトレンズを使用したオルソケラトロジーと言う近視矯正方法があります。
自分はオルソケラトロジーを使い始めて3年目になります。
そこで今回、オルソケラトロジーの使用を開始するまでの流れと、かかった費用、そして使った感想を紹介したいと思います。オルソケラトロジーに興味がある、または検討している人の参考になれば幸いです。
寝ている間に視力矯正できるオルソケラトロジーとは?
オルソケラトロジーとは、特殊な形状をしたハードコンタクトレンズを夜間、寝る前に装用する事により角膜の形状を変え、視力を矯正する方法です。
夜寝る時にコンタクトレンズをして、朝外すと日中は裸眼で過ごせるので、メガネの煩わしさ、通常のコンタクトの違和感を感じる事なく快適に過ごせます。
手術ではないので、コンタクトの装用をやめると視力も元に戻ります。
自分はメガネ、コンタクトの煩わしさから解放されたくて一時はレーシックを検討したこともあるが、レーシックブーム?であった時、一部問題のある医院の治療で感染症を起こした事件がニュースを賑わせておりました。また、レーシック難民なる言葉も生まれ、ネット上にはレーシック難民の体験談も溢れていました。
例えば、角膜削りすぎで矯正が強く頭痛がするとか。レーシック受けてドライアイになって目薬が手放せないなどなど不安を煽る体験談の数々。。
万が一そんな事になった場合、目は取り替えることは出来ないし超絶嫌だ!と思っていました。
そこでレーシックはまだ不安。だけどメガネ、コンタクトの煩わしさから解放されたい!と言う人にオススメするのがオルソケラトロジーなのであります!
オルソケラトロジーは誰でも受けられる?
残念ながらオルソケラトロジーは誰でも受けれられると言う訳ではありません。
目に疾患がある人、また強度近視の人は治療が受けられません。-6D程度の近視までが適応となっています。
ただオルソケラトロジーが受けられないような強度近視の方でも、オルソケラトロジーが進化したオサートレンズと言うものがあります。
オサートレンズだと個々の目の形に合わせてオーダーメイドでレンズを作るそうなので、強度近視でも対応できるようです。しかし、お値段はオルソケラトロジーよりお高めです。。
オルソケラトロジーのリスクは?
通常のハードコンタクトレンズ同様にキチンとしたケアを怠ると角膜の感染症を起こすリスクはあります。
レーシックのように角膜を削る事はなくレンズの装用をやめれば角膜は元に戻るので、角膜を削りすぎた事によるリスクは無いでしょう。
と言う事でリスクとしては通常のハードコンタクトレンズと同程度と思っていいと思います。
費用はどれくらいかかる?
オルソケラトロジーは保険適用外の自由診療になる為、クリニックによって費用が変わってきます。
現在、検索した中で1番安かった品川近視クリニックを例にあげるとレンズ代が片眼4.2万円(税別)となっておりました。
なんと両眼で10万切ってやがる。。
自分が、レンズを購入したクリニックでは片眼6万円、両眼で12万円かかりました。
レンズ代以外で、その他かかってくる費用があるので、ここでは自分のこれまでかかった費用とオルソケラトロジーの治療の流れを参考までに紹介したいと思います。
適応検査 | オルソケラトロジーに適応しているか判断するための検査。 | 2,500円 |
レンズ処方検査 | レンズ処方検査とレンズの装用指導。試用レンズを受け取り治療開始。 | 10,000円 |
装用翌日検査 | 装用開始翌日の視力や眼の状態を検査します。費用はレンズ処方検査に含まれる。 | 0円 |
装用1週間検査 | 装用開始1週間の視力や眼の状態を検査します。ここで治療を継続するか判断し、治療を継続する場合はレンズを発注します。費用はレンズ処方検査に含まれる。 | 0円 |
装用2週間検査 | 装用開始2週間の視力や眼の状態を検査します。試用レンズを返却し、発注していたレンズを受け取ります。 |
レンズ代:120,000円 検査費用:2,160円 |
装用1ヶ月検査 | 装用開始1ヶ月の視力や眼の状態を検査します。 | 2,160円 |
装用3ヶ月検査 | 装用開始3ヶ月毎に視力や眼の状態を検査します。 | 2,160円 |
そして、レンズ代、検査費の他レンズのケア用品もかかってきます。
・レンズの洗浄保存液:1本 1,080円
洗浄保存液は毎日使うと1本で大体1ヶ月分になります。
・レンズのジェルケア:1本 1,080円
通常のケアでは落としきれないレンズのタンパク汚れなどを除去するもので、週1回が使用の目安です。
・専用のレンズケース :864円
・レンズ点眼液:40円(税別)
レンズを装用する際にレンズに直接1〜2滴垂らして使う目薬です。
これでレンズが目に吸着しやすくなりまた角膜の保護にもなります。
装用 1カ月検査、3カ月検査と終わった後は3カ月毎に検査の為にクリニック行く必要があり、検査費もバカになりませんが、無用なリスクを避けるために定期健診にはキチンと行きましょう。
レンズの寿命はどれぐらい?
自分がオルソケラトロジーの治療を開始する際にレンズの寿命は最長3年程との説明を受けました。
基本的に通常のハードコンタクトレンズと同じぐらいとの事です。定期検査の際にクリニックでレンズの傷や汚れなどのチェックをしてくれますので、その具合などによってはレンズの交換となってしまうと思います。
自分のレンズは3年目になりますが、今の所大きく見え方には変化はありません。
オルソケラトロジーを使った感じは?
自分はハードコンタクトレンズのゴロゴロ感に耐えられず断念した方なので、初めはオルソケラトロジーもゴロゴロ感が気になっていました。そのため最初の1、2カ月はゴロゴロ感を抑える目薬をさして徐々に慣れていきました。
後は目を閉じればゴロゴロ感もさほど気にならないようになったので、自分同様にハードコンタクトを断念した人でも挫折せずに続けていけるのではないかと思います。
見え方は?
オルソケラトロジーは1週間、1カ月と時間の経過と共に視力が安定してきます。
自分は視力が安定してきた時、1.5以上見えるようになりました。しかし日中は裸眼で快適に過ごせますが、暗くなってくると視力が落ちてしまうので、夜間の運転は眼鏡が必要になってしまいます。
また、夜間光が滲む症状も出てきてしまいますが、生活に支障をきたす程では無いです。この辺りは個人差もあり、ほとんど起きない人もいるようなので、試用期間に間にどんな症状が出るか確認すると良いでしょう。
どれぐらい視力が維持できるか?
自分の場合、毎日オルソケラトロジーのレンズを装用して寝ないと視力の維持が難しいです。
角膜の柔らかい子供の時期であれば視力の維持できる期間も長くなってくるそうです。
そう言う事もあってオルソケラトロジーをやるなら角膜の柔らかい子供のうちに始めた方がより効果が期待できるそうな。
オルソケラトロジーを使い始めたのが30代前半だったのですが、子供でなければ皆視力を維持できる期間が短いのか?と言うとそうではなく、この辺りも個人差があると言う事です。
最後に
自分はまだレーシックに対して不安があったので、オルソケラトロジーを選択しました。
毎晩レンズを装用して寝ないと視力の維持は難しいものの、やっぱり裸眼で過ごせると言う喜びは何物にも代えがたいものがあります。
と言う事で、レーシックに不安のある人にはオススメできる治療です。
試用期間もあるので、自分に合っているのかどうかを体験して、実際にオルソケラトロジーを使って行くか判断するといいと思います。